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法律事務所におけるリモートワーク導入のポイント

目 次
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法律事務所の経営において、リモートワークは新たな働き方として大きな注目を集めています。リモートワークを導入するポイントとして、効率的な働き方、チームの連携を保つコツ、安全性の高い情報管理を実現するシステムの活用法を紹介します。デジタル化の波を乗りこなし、業務をさらに前進させましょう。

リモートワーク導入の
現状と課題

法律事務所でのリモートワーク導入は、広がりを見せていますが、それには多くの課題が伴います。重要な課題とそれぞれに対する解決策を紹介します。

セキュリティの確保

リモートワークでは、データ漏洩やサイバー攻撃のリスクが高まります。法律事務所が取り扱う機密情報の安全性を保つことは、必須と言えるでしょう。解決策として、強固なVPN接続の確立、二要素認証の導入、セキュリティ教育の実施などが挙げられます。リモートワーク環境のセキュリティ強化に取り組みましょう。

コミュニケーションの
維持

チームメンバー間のコミュニケーションが難しくなり、業務の連携に支障をきたす場合があります。回避する方法として、コミュニケーションツールの導入と、定期的なオンラインミーティング開催により、チーム内のコミュニケーションを活性化させることが挙げられます。

生産性の測定

在宅勤務では、従業員の生産性を適切に測定し、管理が難しくなる場合があります。そこで、生産性追跡ツールやプロジェクト管理ソフトウェアの利用を検討してみてください。こうしたツールによりタスクの進捗状況をリアルタイムで把握し、生産性の向上を図れるようになります。

ワークライフバランスの確保

リモートワークでは、仕事とプライベートの境界が曖昧になりがちで、過労やストレスが増加する恐れがあります。フレキシブルな勤務時間の設定や、仕事とプライベートを明確に切り分けたガイドラインの策定により、従業員のワークライフバランスをサポートしましょう。

リモートワーク導入に
必要な準備

リモートワークをスムーズに導入し、その効果を最大限に引き出すためには、事前の準備が欠かせません。ここからは法律事務所においてリモートワークを成功させるための準備として重要なポイントを見ていきます。

技術的要件の確認と準備

リモートワークを実施する上で基盤となるのは、安定したインターネット接続と、業務に必要なソフトウェアやアプリケーションへのアクセスです。また、セキュアな通信を保証するVPNの設定も不可欠です。

必要なハードウェアのリストアップと、ソフトウェアライセンスの確認を行うとよいでしょう。従業員に対してリモートワーク用のセキュリティ対策研修を実施するのがおすすめです。

コミュニケーション手段の整備

チームメンバー間で効率的にコミュニケーションを取るためには、適切なツールの選定が重要です。メールだけでなく、即時性のあるメッセージングツールやビデオ会議システムも必要となります。

代表的なツールとしてSlackやZoomを導入し、その使用方法に関するガイドラインを提供します。定期的なオンラインミーティングを設けて、チームの結束を高めましょう。

リモートワークポリシーの策定

リモートワークの導入に当たっては、期待される勤務態度やセキュリティポリシー、コミュニケーションのルールなどを明確にする必要があります。リモートワークに関するポリシーを策定し、全従業員に共有しましょう。これには、勤務時間、業務報告の方法、セキュリティ対策の徹底などが含まれます。

弁護士向けシステム導入のメリット

リモートワークを支え、法律事務所の業務効率を向上させる弁護士向けシステムを導入するメリットについて掘り下げて解説します。

効率的な案件管理

弁護士向けシステムの導入で、案件情報、関連文書、クライアントデータなどの一元管理が可能になります。これにより、情報の検索時間を削減し、案件に関する状況把握を迅速に行えます。

ケースマネジメントシステムの活用で、案件ごとの進行状況、関連する文書やメモ、クライアントとのコミュニケーション履歴に簡単にアクセスできるでしょう。

コミュニケーションの
向上

弁護士、パラリーガル、事務スタッフ間の円滑なコミュニケーションは、効率的な業務遂行に不可欠です。弁護士向けシステムを導入することで、チームメンバー間での情報共有が容易になり、ミスの発生率を低下させられます。リアルタイムでの情報共有や案件に関する相談ができるため、リモートワーク中でもチームの一体感を維持ができるでしょう。

セキュリティの強化

法律事務所は機密情報を多く取り扱うため、セキュリティは最重要課題の一つです。弁護士向けシステムは、高度なセキュリティ機能を備えており、データの安全性を高められます。エンドツーエンドの暗号化、アクセス権限の管理、定期的なセキュリティアップデートを行うシステムを導入し、クライアント情報や案件データの安全確保を目指しましょう。

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弁護士事務所の
ニーズ別・弁護士システム3選
弁護士システムといっても、最低限の機能を備えたシンプルなものから、自社の業務スタイルに合わせてカスタマイズできるリッチなものまで様々な製品種類があります。
ここでは弁護士業務のニーズ別に、マッチした機能を持つおすすめの弁護士システムを紹介します。
事件情報だけを
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firmee
(合同会社firmee)
firmeeのイメージ画像

引用元:firmee(https://firmee.com/)

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こんな弁護士事務所に
おすすめ

コストをかけず、シンプルに事件情報をクラウドベースで管理・共有できるようにしたいソロ型事務所など

訴訟書類作成業務
効率化したい
Trustice
(新日本法規出版)
Trusticeのイメージ画像

引用元:新日本法規出版(https://www.sn-hoki.co.jp/trustice/)

おすすめポイント
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こんな弁護士事務所に
おすすめ

事務業務が増加し、タスクを分担しながら、正確性を担保しつつ効率化を実現したいソロ・親弁型事務所など

売上稼働
まとめて把握したい
LEALA
(レアラ)
LEALAのイメージ画像

引用元:LEALA(https://leala.ai/)

おすすめポイント
  • 請求作成から入金管理までの運用を一元管理できる
  • 売上・稼働業務量を可視化。業務分析・経営分析が可能に
こんな弁護士事務所に
おすすめ

情報管理に紐づけて、出入金や稼働業務実績、売上を把握し、経営の合理化を実現したい経費共同型事務所など

        おすすめの理由:「弁護士システム」でGoogle検索したうち、上位表示される16社より、下記理由より選定(すべて2024.2.20時点の編集チーム独自調査による)
        ・Trustice…16社が扱う弁護士向けシステムの中で唯一、訴訟書類作成を支援する豊富な書式テンプレートを搭載。膨大な手間がかかる文書作成の入力を半自動化。
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