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弁護士事務所のDX推進

目 次
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弁護士事務所では、顧客の個人情報や契約書などを紙ベースの書類から電子データに移行するDXが推進されています。DX推進に貢献するシステムを導入することで、事務所内の事務処理から顧客を対象とした業務まで、幅広い業務を効率化し、デジタル化します。

この記事では、弁護士事務所のDX推進の目的や利点・課題、活用できるシステムやツールを紹介します。

弁護士事務所のDX推進とは?

DXを推進する目的

DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進は、国や政府が推奨する政策の一環です。自治体や産業界をはじめ、各省庁が管轄する分野におけるデジタルトランスフォーメーションを通じてビジネス環境の変化に適応し、課題を解決するための体制づくりが求められています。

法務省では、民事裁判手続のデジタル化として法改正を行い、令和10年6月まで段階的に進める計画となっています。Web会議の活用やインターネットを利用した申立てに対応するなど、国が主導するDX推進に合わせた対応が弁護士事務所にも求められています。(※)

DXを推進するメリット

弁護士事務所内や顧客とのあいだで発生するさまざまな業務をデジタル化することで、迅速で的確なサービスの提供を可能にします。書類を送付する手間やコストを削減し、裁判所へ出頭せずに判決を待つことが可能になるため、非効率だった業務の効率化が可能です。

また来客対応や電話応対のように、対面でやり取りをしなければならない業務を優先できるようになります。時間外や土日祝日のように事務所内にスタッフが少ない時間帯でも業務が滞りにくく、サービスを維持しやすくなるでしょう。

DXを推進するデメリット

DX化のためには専用のシステムを導入する必要があり、初期費用やランニングコストがかかります。また、保守・トラブル対応やセキュリティ対策も必要です。

さらにデジタルシステムの扱いに不慣れな人がいる弁護士事務所においては、正しくシステムを使いこなすための勉強会や指示が必要になるため、かえって非効率になる場合もあります。

弁護士事務所のDXに役立つシステム・ツール

業務支援システム

弁護士事務所の業務に特化し、顧客や案件の情報を項目ごとに管理したり、請求書の作成を自動的に行ったりして業務効率化を促進するシステムです。クラウド上で一元管理することで情報の断片化や紛失を防ぎ、必要なときに迅速に情報を引き出せます。

電子契約システム

膨大な契約書を電子化する電子契約システムは、ペーパーレス化を進めて紙媒体の契約書保存を不要にします。導入を検討している方は、次のページをぜひ参考にしてください。

弁護士事務所の電子契約システム導入をチェック

人工知能(AI)

弁護士事務所に問い合わせを行った顧客が正しく問い合わせやメッセージを残せるように、人工知能を用いる方法です。WebサイトにAI搭載型のチャットを設置したり、AIによる法律相談サービスを提供したりすることで、業務効率化や顧客満足度の向上が期待されます。

クライアントポータル

顧客とのコミュニケーションを密に行うためのクライアントポータルは、顧客ごとの進捗状況や書類の確認・閲覧、通知・アラートの発信といった細やかな対応が可能です。顧客ごとに必要な情報をリアルタイムに提供することで、満足度の向上が期待できるでしょう。

チャットツール

チャットツールは、弁護士事務所内の従業員や外部の顧客らとリアルタイムにやり取りできるサービスです。複数人で、同時に文章・画像・動画・ファイルなどの情報を共有できます。

弁護士事務所のDXを推進して業務効率化を図ろう!

DXは国が推進する政策の一環であり、今後さらに普及が進むと予想されます。政府の方針や弁護士事務所のニーズを踏まえてDXを推進して、業務効率化を図りましょう。

当サイトでは、おすすめの弁護士システムを比較して紹介しています。次のページでは業務別にシステムを選ぶ方法を取り上げています。ぜひ参考にしてください。

おすすめの弁護士システムを見る

THREE SELECTION
弁護士事務所の
ニーズ別・弁護士システム3選
弁護士システムといっても、最低限の機能を備えたシンプルなものから、自社の業務スタイルに合わせてカスタマイズできるリッチなものまで様々な製品種類があります。
ここでは弁護士業務のニーズ別に、マッチした機能を持つおすすめの弁護士システムを紹介します。
事件情報だけを
管理したい
firmee
(合同会社firmee)
firmeeのイメージ画像

引用元:firmee(https://firmee.com/)

おすすめポイント
  • 事件情報の管理に特化した、シンプルなシステム
  • フリープランで事件30件、連絡先件数2,000件まで無料利用可能
こんな弁護士事務所に
おすすめ

コストをかけず、シンプルに事件情報をクラウドベースで管理・共有できるようにしたいソロ型事務所など

訴訟書類作成業務
効率化したい
Trustice
(新日本法規出版)
Trusticeのイメージ画像

引用元:新日本法規出版(https://www.sn-hoki.co.jp/trustice/)

おすすめポイント
  • 訴状・答弁書などの作成を支援する豊富な書式テンプレートを搭載
  • 類似する相談内容のテンプレ登録が可能。案件のタスク登録手間を削減
こんな弁護士事務所に
おすすめ

事務業務が増加し、タスクを分担しながら、正確性を担保しつつ効率化を実現したいソロ・親弁型事務所など

売上稼働
まとめて把握したい
LEALA
(レアラ)
LEALAのイメージ画像

引用元:LEALA(https://leala.ai/)

おすすめポイント
  • 請求作成から入金管理までの運用を一元管理できる
  • 売上・稼働業務量を可視化。業務分析・経営分析が可能に
こんな弁護士事務所に
おすすめ

情報管理に紐づけて、出入金や稼働業務実績、売上を把握し、経営の合理化を実現したい経費共同型事務所など

        おすすめの理由:「弁護士システム」でGoogle検索したうち、上位表示される16社より、下記理由より選定(すべて2024.2.20時点の編集チーム独自調査による)
        ・Trustice…16社が扱う弁護士向けシステムの中で唯一、訴訟書類作成を支援する豊富な書式テンプレートを搭載。膨大な手間がかかる文書作成の入力を半自動化。
・Firmee...16社が扱う弁護士向けシステムの中で唯一、事件・連絡先を登録できる0円プランを標準提供しているシステム。とりあえず紙やExcelで行っていたような事件管理をクラウド上で行いたいなら適切
        ・LEALA...16社が扱う弁護士向けシステムの中で唯一、個人・法人のリーガルサービスいずれにおいても、案件管理・業務管理・会計管理・稼働管理・広告管理ができる機能を標準装備。基幹システムとしてマネジメントに活用可能          
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