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弁護士事務所のナレッジマネジメント

目 次
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弁護士事務所では、過去の判例・請求書の雛形・法律の解釈など、膨大な情報資産を持つことになります。

こうしたナレッジを管理・活用するナレッジマネジメントは、生産性と業務品質の両面で重要です。この記事では、弁護士事務所が抱えるナレッジマネジメントの課題と、それを解決するシステムの活用法について解説します。

弁護士事務所におけるナレッジマネジメントの課題とは?

記録・整理が後回しになりがち

弁護士は非常に忙しい職業であり、ナレッジをまとめて記録する作業を後回しにしてしまいがちです。たとえ有益な対応事例があっても時間がないために整理が遅れ、蓄積されないまま埋もれてしまうこともあります。

電子化が進んでも検索性に問題が出ることがある

多くの弁護士事務所では、文書の電子化が進められています。しかし、単純にPDFやワードファイルとして保存するだけでは、実際に業務で活用する際に不便です。必要な情報を探し出すのに時間がかかってしまうようだと、かえって非効率になってしまう課題があります。

ナレッジが属人化している

本来は事務所全体で共有すべきノウハウが、一部の経験豊富な弁護士個人に属してしまっていることも大きな課題です。若手や他のスタッフと情報が共有されない状態では、案件対応の質に差が出たり、同じ失敗が繰り返されたりする恐れがあります。担当者の退職によって重要なナレッジが失われるリスクもあります。

弁護士業務が属人化するリスクについては、以下のページで詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

弁護士業務の属人化の解消
についてチェック

弁護士システムによるナレッジマネジメントの効率化

ナレッジ共有ツールを活用する

単に必要な情報を電子化し、共有先にメールで送るだけでは、ファイルの所在が不明確になり、必要なときに見つけられないといった問題が生じやすくなります。そこで個人が所有している知識やノウハウを事務所全体で共有するためには、ナレッジ共有ツールを搭載した弁護士システムの導入が効果的です。

多くのナレッジ共有ツールには検索機能が備わっており、必要な情報を迅速に検索・共有できます。現在の運用方法でナレッジ共有に課題を感じている場合、こうしたツールの導入は有効な改善策となるでしょう。

必要な情報がすぐに見つかる仕組みづくりをする

文書にタグを付与したり、全文検索で内容から探せたりする機能を備えた弁護士システムを活用することで、情報検索の効率が大きく向上します。また、よく使用する契約書・請求書・報告書などのテンプレートを登録しておけば、文書作成にかかる作業負担の軽減にもつながります。

案件データと連動する形でナレッジを管理する

案件情報に紐づける形で文書や対応履歴などを管理できる機能が搭載された弁護士システムがあります。類似の訴訟事例や契約書の修正履歴などを簡単に呼び出せるシステムを利用すれば、実務での再利用がスムーズになります。

弁護士システムを導入してナレッジマネジメントを効率化しよう

弁護士事務所におけるナレッジマネジメントは、属人化の抑制や情報共有の促進を通じて、業務の効率化や対応の一貫性向上につながります。弁護士システムを導入することで、ナレッジの蓄積・検索・共有をスムーズに行える環境が整い、結果として事務所全体の業務品質を高めることができます。

導入する弁護士システムに悩んでいるのであれば、以下のページでおすすめを紹介しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。

おすすめの弁護士システムを見る

THREE SELECTION
弁護士事務所の
ニーズ別・弁護士システム3選
弁護士システムといっても、最低限の機能を備えたシンプルなものから、自社の業務スタイルに合わせてカスタマイズできるリッチなものまで様々な製品種類があります。
ここでは弁護士業務のニーズ別に、マッチした機能を持つおすすめの弁護士システムを紹介します。
事件情報だけを
管理したい
firmee
(合同会社firmee)
firmeeのイメージ画像

引用元:firmee(https://firmee.com/)

おすすめポイント
  • 事件情報の管理に特化した、シンプルなシステム
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こんな弁護士事務所に
おすすめ

コストをかけず、シンプルに事件情報をクラウドベースで管理・共有できるようにしたいソロ型事務所など

訴訟書類作成業務
効率化したい
Trustice
(新日本法規出版)
Trusticeのイメージ画像

引用元:新日本法規出版(https://www.sn-hoki.co.jp/trustice/)

おすすめポイント
  • 訴状・答弁書などの作成を支援する豊富な書式テンプレートを搭載
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こんな弁護士事務所に
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事務業務が増加し、タスクを分担しながら、正確性を担保しつつ効率化を実現したいソロ・親弁型事務所など

売上稼働
まとめて把握したい
LEALA
(レアラ)
LEALAのイメージ画像

引用元:LEALA(https://leala.ai/)

おすすめポイント
  • 請求作成から入金管理までの運用を一元管理できる
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こんな弁護士事務所に
おすすめ

情報管理に紐づけて、出入金や稼働業務実績、売上を把握し、経営の合理化を実現したい経費共同型事務所など

        おすすめの理由:「弁護士システム」でGoogle検索したうち、上位表示される16社より、下記理由より選定(すべて2024.2.20時点の編集チーム独自調査による)
        ・Trustice…16社が扱う弁護士向けシステムの中で唯一、訴訟書類作成を支援する豊富な書式テンプレートを搭載。膨大な手間がかかる文書作成の入力を半自動化。
・Firmee...16社が扱う弁護士向けシステムの中で唯一、事件・連絡先を登録できる0円プランを標準提供しているシステム。とりあえず紙やExcelで行っていたような事件管理をクラウド上で行いたいなら適切
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